障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告 第一次まとめ について
2012-12-28


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  障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)について
                            平成24年12月25日

 文部科学省では、平成24年6月、高等教育局長の下に「障がいのある学生の修
学支援に関する検討会(座長:竹田一則 筑波大学大学院人間総合科学研究科教
授)」を設置し、このたび「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告
(第一次まとめ)」が取りまとめられましたので、お知らせいたします。

1.趣旨・経緯
我が国の高等教育段階においては、大学等における障害のある学生の在籍者数が
急増しており、各大学等は今まで以上に、障害のある学生の受入れや修学支援体
制の整備が急務となっています。
障害者の権利に関する条約が平成18年12月に国連総会で採択され、平成20年5月
に発効しました。我が国は平成19年9月に同条約に署名しており、平成23年8月に
障害者基本法の改正を行うなど、締結に向けた取組が進められているところです。
こうした中、今後、全ての大学等において、障害のある学生に対する合理的配慮
の提供が求められることを踏まえ、文部科学省高等教育局長の下に、検討会を設
置し、大学や関係企業からのヒアリングを含め、計9回にわたり検討を重ねまし
た。

2.検討会報告(第一次まとめ)の内容(別添参照)
(1)大学等における合理的配慮の対象範囲を検討するとともに、
(2)同合理的配慮の考え方、
(3)国、大学等及び独立行政法人等の関係機関が取り組むべき
 1.短期的課題、
 2.中・長期的課題などについて、
 今般、その検討結果を第一次まとめとしてまとめています。

(別添)
障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)概要
障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)
3.今後の予定
 今後の各大学等の状況等を踏まえ、引き続き検討を重ねていく予定です。

------以下抜粋

4) 教材の確保

○視覚障害や読字障害のため文字が見えにくい、読みにくい、肢体不自由のため
書籍のページめくりや持ち運びが難しいなどといった「印刷物障害」に含まれる
障害のある学生は、教科書や副読本、各種資料といった様々な教材の利用が困難
である。また、聴覚障害のある学生は、音声の聞き取りや理解が難しく、動画等
の視聴覚教材の利用が困難であり、大学等での学習機会への参加が難しい現状が
ある。

○これらの学生の学習機会への参加を保障するためには障害に応じ必要な教材を
確保することが重要であり、各大学等の保有する点訳教材、字幕教材及びテキス
トデータ化した教材等の様々な教材や支援技術製品の一覧を作成し学内外で情報
を共有することや、さらに、大学等間での共用や貸し借りを行う仕組みを検討す
ることなど、利便性を高めるための方策を検討することが望まれる。

○また、電子化された教材は、学生本人にとって見やすい体裁への変更・調整や
支援技術製品(音声読み上げソフトウェア等)の活用が容易となることから、そ
の充実のため、大学等や図書館、出版社との連携の促進について検討することが
望まれる。
[特別支援教育]
[高等教育]

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