特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第14回) 議事要旨
2009-09-09


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1.日時 平成21年6月23日(火曜日)10時〜12時半

2.場所 文部科学省3F2特別会議室

3.議題
 1.義務教育段階を中心とする特別支援教育の推進体制の充実について(特別支
 援学級及び通級指導の現状と課題を中心に)
 ○1事務局による説明 ○2瀧島委員による説明
 2.自由討議
 3.その他

4.議事要旨
(1)?倉座長より挨拶が行われた。
(2)事務局より配布資料の確認が行われた後、説明が行われた。
(3)国立特別支援教育総合研究所小澤主任研究員より資料6に基づき説明が行わ
 れた後、瀧島委員より資料に基づき発表が行われ、自由討議となった。その概
 要は以下のとおり。

〔概要〕 ○:委員 ◎:ヒアリング者 △:事務局

(特別支援学級、通級指導及び特別支援教育コーディネーター等)
○ 特別支援学級のアンケート調査資料6P6の校長として望むこと(理想)と担
当者の認識(現実)の調査について、質問方法は「特にそう思う」、「そう思
う」、「あまり思わない」、「そう思わない」の4段階となっている。中間的な
評価の選択肢は無く、肯定的評価か否定的評価かのどちらかについて、評価の程
度の強弱を選択することとなるので、否定的評価で回答するのは非常に勇気を要
することになる。結局のところ、「特にそう思う」と「そう思う」を合計して比
較すると、現実としては8割、9割程度、校長は教員に対して満足している。校長
に教員の評価を聞くことは、民間企業で例えると、各企業の社長に、自社製品の
評価を聞くようなものである。そのような場合に、自社製品を否定的に評価する
社長はあまりいないと思う。校長会でアンケートを実施すること自体は非常に有
効であるが、その結果はユーザー側からの評価と乖離が生じているのかもしれな
い。

◎ ご指摘のように、自校の教員に対する評価についてのアンケートのため、好
評価が高くなる可能性は想定していた。そのため、今回のアンケートは、「特に
そう思う」と「そう思う」との差を比較してみたところ。なお、ユーザーである
子どもたちからの評価については、アンケート調査等を実施しておらず、不明で
ある。

○ 速報結果によれば、特別支援学級担当教員には特別支援学校教諭免許が必要
であるとの回答が多いが、免許取得に対する具体的手だてを講じてはいないこと
に関しては、どのような背景があるのか。既に2割から3割は免許を所有している
ので、これ以上は必要ないと考えているのか。若しくは、必要と考えるものの、
別の要因によりそれができないということなのか。

◎ 校長としては、免許取得や研修の受講等を通じて、専門性を身につけてもら
いたいと思う一方で、現実には教員自身が担任する子どもから離れることができ
ず、研修等の出席が困難となっている。長期休みを利用した場合、免許取得まで
に3年から4年かかるため、免許講習中の特別支援学級の担任が、免許を取得する
前に通常の学級の担任へと変わってしまうこともある。この点を踏まえると、免
許取得ではなく、取得する過程の講座の中で、専門性を向上させていくことが重
要であると思う。

○ 現職教員の免許取得については、認定講習のことを想定しているのか、若し
くは、一時休業して専修免許を取得することを想定しているのか。さらに、認定
講習を想定している場合、一種免許、二種免許のどちらを必要と考えているのか。

 認定講習の場合、養護学校の教員が養護学校免許を所有していないために、そ
の方たちの免許取得が優先され、通常の学校の教員まで講習枠が回らないことも

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[行政資料]
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