「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議 (第2回) 議事録 2015/06/30
2015-06-30


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1.日時 平成27年6月30日(火曜日)16時から18時まで

2.場所 文部科学省3F1特別会議室
    東京都千代田区霞が関3-2-2 中央合同庁舎7号館東館

3.議題

 「学びのイノベーション事業」実証研究報告
 ヒアリング(一般社団法人教科書協会)
 自由討議
 その他

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【近藤委員】 2点教えていただきたいことがあるのですが、一つは、「デジタ
ル教科書」には非常に豊富なコンテンツが含まれており、それが利点であるとい
うことを御説明いただきました。また、毛利委員から、「デジタル教科書」を使
うことでディスカッションに非常に長い時間を充てることができ、授業の在り方
がシフトするというコメントを頂き、非常に参考になったのですが、学習者用デ
ジタル教科書を考えたときに、先生が考えられるデジタルでなければできないこ
とで、学習支援で特に重要だったポイントは何か教えていただきたいと思います。
二つ目は、それに関連して、御発表では、成果として、学習意欲や説明する力に
ついて触れていらっしゃいましたが、こういったことに関して、何かエビデンス
ベースで御説明いただけますでしょうか。いろいろな観点でエビデンスがとれる
と思いますが、例えば学力向上などに関してのエビデンスや、何か証拠に基づく
説明ができるようなことがあれば、教えていただければと思います。
【有馬教諭】 学習者用デジタル教科書の良さはやはり動画です。そして、操作
性のあるワークシートです。本校で作っているものとして、例えば426割る4など
の割り算のやり方を考えるとき、100の固まりを10の固まりに変換できるように
しておき、それをタブレットPC上で実際に操作しながら100の固まりを10の固ま
り10個分に変えて理解しながら進めていくことのできるワークシートがあります。
操作しながら考えることができるので、思考が深まります。
 図形もそうです。学習者用デジタル教科書のものは切って移動できます。複合
図形の求積方法を試行錯誤しながら考えるのに有効です。
それから、証拠に基づいて説明できるかについて、全国学力・学習状況調査では、
一般的には多くの学校でA問題の点数の方が高いのだと思いますが、本校はB問題
が比較的良いのです。学習者用デジタル教科書を活用することで、子供たちの説
明する機会がとても多くなり、進んで発表しようとします。言語活動の充実につ
ながっていると考えています。A問題よりB問題の方で比較的高い点数が出ている
ということは、その現れではないかと分析しております。
【堀田座長】 ありがとうございました。豊嶋課長、何かありますでしょうか。
【豊嶋課長】 後者のエビデンスの関係で申し上げますと、アンケート調査の結
果として、この「学びのイノベーション事業」の期間を通して、中学校について
見ると、例えば自分の考え方、意見を分かりやすく伝えることができましたかと
いう質問に対して、実は平成23年度の時点では数値が高くなかったのですが、平
成25年度、すなわち3か年の最終年度については17%の上昇が見られていますの
で、特に自分の発表する部分について、アンケートのベースですが、変化が多く
見られました。
 そして、「学びのイノベーション事業」とは別の話になりますが、平成25年
度、26年度の全国学力・学習状況調査中の質問紙調査において、ICTを活用して
協働学習や課題発見・解決型の学習指導を行っているかということと、国語と数
学の点数の相関関係について、一般的には、よく行っているというものの方が国
語、算数ともに点数が高いというデータが出ております。以上でございます。

【神山委員】 3点お伺いします。まず、6.5%いるという発達障害の子供がもし

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