特別支援教育の在り方に関する特別委員会(第3回)議事録 (抜粋) 2010/09/06
2010-09-06


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1.日 時 平成22年9月6日(月曜日)9時00分〜12時00分

2.場 所 文部科学省東館3階 第1講堂

3.議題
 1.就学相談・就学先決定の在り方について自由討議
 2.制度改革の実施に必要な体制・環境整備について自治体からのヒアリング
 3.制度改革の実施に必要な体制・環境整備について自由討議
 4.その他

4.議事録(抜粋)

【山岡委員】 発達障害の団体を代表して参加しています、日本発達障害ネット
ワークの山岡です。先ほど、太田委員や尾崎委員が発言されたように、就学相談
について、確かに柔軟性の確保や就学後の変更、あるいは合意形成の問題は、非
常に大事だと思います。また、太田委員から提出いただいた東京都の副籍制度、
宮崎委員長からお話がありました埼玉県の支援籍、あるいは横浜市の副学籍のよ
うに似た制度がありますけれども、また、全国的にもいろいろな制度があるかも
しれません。これらは、今回テーマになっているインクルーシブの教育を考える
場合に、一つの参考になると思います。東京都の副籍制度は、籍は特別支援学校
にありながら地域の学校にも行けるというような制度です。埼玉県の考え方は、
地元に籍を置きながら、特別支援学校に通うというようなものだったと記憶して
おります。実質的には特別学校に通っているわけです。横浜市の副学籍は、東京
都の取組に近いものであったと思いますが、実態は良く把握していません。イン
クルーシブ教育を考えるときに参考になると思うので、もう少しこの3つの制度
について、他の制度もあればそれも含めて比較をしていただいて、状況等につい
て報告いただければと思っています。
 太田委員には申しわけありませんが、リーフレットの「副籍の状況」の表です
けれども、統計のマジックみたいなところが少しありまして、例えば、直接的な
交流を行っているのは、小学部の児童では約29%と示されていますけれども、お
そらく年に1回の交流でもこの割合に含められるのではないかと思われます。こ
のため、可能であればどのぐらいの頻度で交流しているのかといった状況がわか
ればと思います。この交流及び共同学習にも関係してきますが、実態としてはど
うなっているのか。特別支援学校に通いながら地元の学校に年に1回顔を出すみ
たいなことではなくて、交流の回数、交流の一環として行っている授業、または、
大変とされている交流校に通うための移動手段など、それらの実態がどうなって
いるかについても報告いただけると議論の参考になるのではないかと思います。
以上です。

【宮崎委員長】 ありがとうございました。現在進んでいる東京都の副籍、神奈
川県の副学籍、それから埼玉県の支援籍について、それぞれ若干異なっている制
度ですが、このあたりを少し俎上にのせてインクルーシブ教育への一つの手がか
りとして考えてみたらどうかという提案でした。

【山岡委員】 もう一点、補足をしてよろしいでしょうか。いずれにしても、こ
れらは現行法令の範囲内で、県で取り組んでおられることなので、参考になるも
のと思っています。

【宮崎委員長】 そういうことですね。はい。現行法規上での現在取り組まれて
いる内容であるということです。

−−中略−−

【品川委員】 それから、学習スタイルの多様性を踏まえた教科書、今デジタル
教科書とかいろいろ出ていますが、ICTのこともありますけれども、そういった
ものと副教材の提供も必要でしょうし、それから、意外と言われていないのです
が、図書室や図書館の整備、これも情報保障の点においては必要になってきます。
もし肢体不自由の子どもが図書館を使おうと思ったときに使えるようになってい

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