衆議院内閣委員会会議録(抜粋)障害者基本法一部改正案 2011/06/15
2011-06-15


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○荒井委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、障害者基本法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 趣旨の説明を聴取いたします。蓮舫国務大臣。
○蓮舫国務大臣 障害者基本法の一部を改正する法律案につきまして、その提案
理由及び内容の概要を御説明申し上げます。
 障害者の権利に関する条約の発効等の障害者の権利の保護に関する国際的動向
等を踏まえ、すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく相互に
人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、障害者の自立と社
会参加の支援等のための施策を推進することを目的として、本法律案を提出する
次第であります。
 次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。
 第一に、障害がある者にとって日常生活または社会生活を営む上で障壁となる
ような社会における一切のものを社会的障壁と定義し、障害者とは、障害及び社
会的障壁により継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態にあ
るものであることをその定義において明示しております。
 第二に、すべての国民が共生する社会の実現は、すべての障害者が、障害者で
ない者と等しく基本的人権を享有する個人としてその尊厳が重んぜられ、その尊
厳にふさわしい生活を保障される権利を有することを前提としつつ、地域社会に
おいて他の人々と共生することを妨げられないこと、手話を含む言語その他の意
思疎通の手段についての選択の機会が確保されること等を旨とし、また、国際的
協調のもとに図られなければならないことを定めることとしております。
 第三に、障害者に対して、障害を理由として差別することその他の権利利益を
侵害する行為を禁止する観点から、社会的障壁の除去について必要かつ合理的な
配慮がされなければならないことを定めることとしております。
 第四に、障害者の自立及び社会参加の支援等のための基本的施策として、障害
者が医療、介護の給付等を身近な場所で受けられるよう必要な施策を講ずること、
障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒とともに教育を受けられ
るよう配慮すること、障害者の多様な就業の機会を確保するよう努めること、災
害その他非常の事態の場合に障害者に対し必要な情報が迅速かつ的確に伝えられ
るよう必要な施策を講ずること等を定めることとしております。
 また、障害者である子供が身近な場所において療育その他これに関連する支援
を受けられるよう必要な施策を講ずること、選挙等において障害者が円滑に投票
できるよう投票所の施設または設備の整備等必要な施策を講ずること、司法手続
において個々の障害者の特性に応じた意思疎通の手段を確保するよう配慮するこ
と、施策を国際的協調のもとに推進するための国際協力等の規定を新たに設ける
こととしております。
 第五に、内閣府に置かれた中央障害者施策推進協議会を障害者政策委員会へと
改組し、同委員会は、新たに障害者基本計画の実施状況の監視等の事務をつかさ
どることとしております。
 以上が、この法律案の提案理由及び内容の概要であります。
 何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことをお願いいたします。
○荒井委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。
○荒井委員長 この際、本案に対し、西村智奈美さん外二名から、民主党・無所
属クラブ、自由民主党・無所属の会及び公明党の共同提案による修正案が提出さ
れております。
 提出者から趣旨の説明を聴取いたします。高木美智代さん。

障害者基本法の一部を改正する法律案に対する修正案

○高木(美)委員 ただいま議題となりました障害者基本法の一部を改正する法

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