「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議 (第6回) 配付資料
2016-01-15


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デジタル教科書の諸問題 国立情報学研究所 新井 紀子 (抜粋)

デジタル教科書のメリットの検証(1)

 ・障碍や困難がある子ども達への支援
  −必要な生徒にデジタル化した教科書を提供する枠組みは既にある。より充
   実することが望ましい。
  −動画・音のコンテンツはユニバーサルデザインではない。
 ・アノテーションをつける方策がないため、盲ろう児は利用できないコンテン
  ツが圧倒的に多い。
  −テキストより動画のほうが深く理解できる児童もいるが、逆に動画ではテ
   キストより理解が減る児童もいる。

まとめ

 現状の(特に近未来のタブレット)PCを前提とすると、デジタル教科書を特に
小中学校に導入することは財政負担を上回るメリットはあまり感じられない。

 高校のICT化(校内LAN、各教室に埋め込み型プロジェクターor軽量プロジェク
タ)を導入するほうが意義がある。

 障碍や発達障害のある児童生徒に対し、必要なデジタル教材の提供は進められ
るべき。

 QRコード埋め込みによる音源・動画アクセス等は検討されてもよいのではない
か?

 教育効果に関しては、フューチャースクールで学んだ児童生徒の学テ・進学状
況等を他の学校と比較すればわかるのではないか?

 アンケートによる教育効果の測定は、科学的ではない。

 AIに代替されないような能力をどのように身に着けるかを検討することの方が
喫緊の課題である。
[議事録]
[情報保障]

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