社会保障審議会障害者部会(第72回)議事録(抜粋) 2015/10/15
2016-03-20


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○日時 平成27年10月15日(木) 9:30〜

○場所 TKPガーデンシティ御茶ノ水カンファレンスルーム3C
(東京都千代田区神田駿河台3丁目11-1三井住友海上駿河台新館)

○出席者 駒村康平部会長、阿由葉寛委員、石野富志三郎委員、石原康則委員、
伊藤建雄委員、大濱眞委員、小澤温委員、河崎建人委員、菊池馨実委員、菊本圭
一委員、久保厚子委員、佐藤進委員、竹下義樹委員、藤堂栄子委員、中板育美委
員、中村耕三委員、野澤和弘委員、樋口輝彦委員、広田和子委員、本條義和委員、
森祐司参考人、末吉孝徳参考人、江藤修参考人、白江浩参考人、五郎川展弘参考


○藤堂委員 藤堂です。同じ文脈なのですけれども、移動で合理的配慮の対応や、
教育施策との連携等というのと、労働だけではなく国土交通省とか、移動に関わ
る所全部が関わってくる話なのだと思います。例えば、今朝はJRが止まっている、
地下鉄も止まっている状態のときに、通常のときの訓練はできたとしても、それ
ではどうするのと言ったときに、受入側のほうの訓練をきちんとやっておいてほ
しいと思うというのが1つです。
 もう1つは、委員の意見の所で、私が言ったのが違うように書かれています。
「通常学級に通う子供は保護者が連れていかねばならず」ではなく、通常学級に
いながら、通級というシステムが教育の中にあります。これは、御存じかどうか
分かりませんけれども。自分の学校の中での通級ができる子供はいいのですけれ
ども、そうでない子供たちは、港区にはすごく遠くに1校しかないのです。そう
すると、お母さんがお台場から麻布十番まで連れて行かなくてはいけない状態が
あります。お母さん以外に、発達障害で軽ければこんな福祉は使えないのです。
そういうときにどうするのか、ということなど全然考えられていないということ
です。
 それから、地域格差が余りにもありすぎるということです。大分県と満員電車
の話が出ましたけれども、本当に電車がないような所もあれば、交通の便の良い
所もあればという中で、それをどのように考えていくのかということが完璧に抜
けているということです。
 行政間の溝の中で一番大きいのは文部科学省なのかなと。特に厚生労働省と文
部科学省はいいとしても、地方に落ちていったときに、教育委員会というのは全
然違う性格を持った行政単位なのです。そこを、本当にきちんと連携できるのと
いうところが、実感としてできそうにないなと。4月の合理的な配慮が、公的機
関では当たり前のことになるよと。やらなくてはいけませんよと。不提供も差別
ですよとうたっている中で、それが本当にできるのですかというところをきちん
と考えて、これは3年後の見直しを待っていられないことだろうと思って申し上
げます。その辺はどのように考えているかを伺います。

○駒村部会長 今の点は確認ですか。

○藤堂委員 はい。

○駒村部会長 今の御質問について何かありますか。

○田中障害福祉課長 すみません、合理的配慮との関係ですか、聞き漏らしてし
まって申し訳ありません。

○藤堂委員 この見直しだけではなくて、行政間の溝というのがありますねと。
それから、福祉に関わらない人たち、引っかからない程度の障害がある人たち、
発達障害の人たちは合理的な配慮で対応していくわけですよね。それのすり合わ
せというのはどの程度いっているのですかという話です。

○田中障害福祉課長 この3年後の見直しどうこうとは別に、私どもは文部科学
省と常に連携を取り合って、どういう支援があるべきかということの検討はさせ
ていただいているつもりです。御指摘なども踏まえながら、引き続き連携を強化
していくことを進めたいと思います。


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